警察勤務の相手との事故で裁判が長期化

2016.7.21

私が自動車営業をしていた頃のお客様が遭った交通事故で、弁護士を雇って裁判にまで発展し解決に時間がかかった事例をお話しします。

そのお客様(Bさんとします)はセンターラインのない両側通行の道を走行中でした。道幅は対向車のすれ違いは可能ですが、すれ違う時に速度を落として多少両端に寄る必要がある程度です。Bさんによると、左側に電信柱が立っているため、対向車がいない場合はどの車も道の中央を通るのが通常だということでした。

事故当日Bさんが普段通りその道を通行していると、途中の交差点で右側からその道に侵入しようとしてきた車と衝突したとのことでした。信号はありません。相手側の入ろうとしてきた道路に一時停止のマークはありませんでしたが、道幅はそちらの方が狭いため優先されるのはBさん側の道路のはずです。私は交通事故の連絡を受けた直後に現場に向かいました。Bさんの車と相手側の車の割れたヘッドライトの破片が道路の中央付近に散らばっているのを確認しました。

問題なく事故処理を終え双方の保険会社を通じての過失割合の交渉が始まりましたが、ふたを開けてみるとBさん側の過失割合が8ということでした。根拠はBさんの前方不注意と、Bさんの車の走行が右側に寄りすぎていて反対車線通行にあたるためとういことでした。

その保険会社の答えに違和感を感じた私は、会社の保険課課長に相談。課長も優先道路はこちらで直進している側にあるはずなのにこの結果はおかしい、という判断でした。当然Bさん本人も納得していません。

保険会社の過失割合の根拠となる警察の実況検分の結果の資料をみると、私が事故当日に現場をみて把握しているものと微妙に違っており、何だか相手方の有利なようにかえられているような印象でした。これには保険課課長も立腹でした。

相手側の勤務先は県警察でした。そのことが関係しているのかどうなのか……思わず疑ってしまうほどでした。

幸いなことにBさんの自動車保険には弁護士費用補償特約をつけていたので、交通事故専門の弁護士の方に依頼して全面的に争う構えをとることになりました。

再度Bさんの話と、私が事故当日に確認した状況をもとに実況検分を弁護士さんと共にやり直すと、相手側の主張と矛盾した点が多々でてきました。しかし、本当に長いのはここからで、裁判で結果が出るまで最終的にBさんの主張が認められるまで2年以上かかりました。

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